作業療法課
1.作業療法について
1)作業療法(OT : Occupational Therapy)とは
作業療法は“作業を通して健康や幸福になること”を基本理念として行われており、身体障害(脳卒中、骨折、脊髄損傷など)、精神障害(統合失調症、うつ病、薬物依存など)、発達障害(脳性麻痺、知的障害、自閉症など)、老年期障害(認知症など)により、日常生活に困難が生じている子供から高齢者までの全ての方を対象としています。また、様々な作業を通して、心身健康の回復を図ると共に、健康でその人らしい社会生活を送れるようにすることを目指して支援しています。作業療法における“作業”とは洗顔や食事・掃除などの日常生活活動・家事・仕事・趣味・遊び・対人交流・休養などその方の生活に関わる全ての活動を指します。
2)精神科作業療法とは
入院・外来の精神科治療の一環として、薬物療法・精神療法と共に行われているリハビリテーションの1つです。精神疾患により生活に障害を生じた方々を対象に行います。心身機能の回復、コミュニケーション・対人技能の改善、生活リズムの改善、社会適応能力の改善、日常生活活動の改善、認知機能の改善、生活スキルや問題対処スキルの獲得を目的としており、個別または集団の中でその方にとって「より良い生活」が送れるように援助していきます。
3)このようなことを目的に行っています
こころ(精神機能)のリハビリ
就労したい
生活リズムを整えたい
人と上手く関われる
ようになりたい
趣味をみつけたい
気分転換をしたい
1人で生活ができるようになりたい
焦らず物事に取り組めるようになりたい
ストレスをうまく発散したい
からだ(身体機能)のリハビリ
と
脳(認知機能)のリハビリ
昨日は何を食べたかな?
あれ?
あの人誰だったかな?
最近物忘れが増えたなぁ
最近つまづくことが
増えた
草取りがしんどいわぁ
体力が落ちてきたのね
大好きな編み物が最近楽しくないわ
買い物に行きたいけど、
あそこの坂道や階段が
しんどいのよね・・・
何もやる気が起きないなぁ